ただ愛しく安らかに、  
こどもを抱きしめるために

新作『小さき声のカノン 選択する人々(仮題)』の公開を来年に控えた鎌仲ひとみ監督の映画『内部被ばくを生き抜く』。
この映画が公開されたのは昨年(2012年)の4月。
多くの自主上映会が催され既に鑑賞された方も多いこの作品ですが、今改めて内部被ばくについて考えてみませんか?

福島第一原発事故から2年以上経過しましたが、政府の事故終息宣言とは裏腹に、私たちがホッと安心できるような状況とはほど遠く、事故は今でも進行中というのが偽らざる事実です。
食品の安全基準ひとつ取り上げても、一方では安全だという意見があり、また一方では危険だという声があり、未来の担い手である子どもたちを前に日々の生活の中で悩んでいるお母さん方が大勢いらっしゃると思います。

そうした中で、広島、チェルノブイリ、イラク、そして福島の医師が語る「内部被ばく」という目に見えない危険についての知見。
この見えない危険とどう向き合うかという厄介なテーマに向き合った映画を鑑賞すること、そして、この映画を撮影した鎌谷監督とのアフタートークを通して、みなさんが抱えている悩みを共有し、解決への糸口を一緒に探りましょう。

また、放射能汚染とどのように向き合うかというテーマは、一人きりで抱えるには負担の大きいものです。
「夫婦や家族で話し合い考えるきっかけとなれば」という鎌仲監督の考えに賛同し、今回はペア券と託児もご用意いたします。

今この地で子どもたちを守るために何ができるのか。
同時に、福島の子どもたちのために何ができるのか。
夏休み最後の日曜日に、沢山のみなさんと一緒にこの国の未来のために私たちができることを考える時間を共有すること。
それがこのイベント『映画上映会と鎌仲監督とのおはなし会』の開催趣旨です。お誘い合わせの上、奮ってご参加ください。

映画『内部被ばくを生き抜く』

未知なる危機に備えて  監督 鎌仲ひとみ


2011年3月に起きた東日本大震災によって原発が4つも爆発してしまった、その後の世界に私たちは生きている。大量の放射性物質が放出され、広範囲に拡散したことは解っているが、ではどれだけ出たのか実は正確な情報がない。放射性物質は環境に溶け込み、生態系に入り込んだ。
呼吸や汚染された水・食品を通じて引き起こされる内部被ばくは、この時代に生きる私たち全員の問題となった。
これからいったい何が起きるのか、正確に予測できる人は実はいない。
ただできることはありとあらゆる情報と可能性を吟味して、「命」を守る努力をするということだ。放射能は様々な局面で「命」の脅威となりえる。
私たちは生き抜かねばならない、そのためのささやかな助けになればとこの作品を作った。

鎌仲監督のツイートから

今日、2年目の3.11がすぎようとしている。
毎年の記念日行事にするのではなく、日々、お母さんたちの苦悩と格闘は続いているのだから、
あああ、どこかでほっとしてもらったり、のんびりと笑ってもらいたいんですね、母も子も。
そのためにいろいろとやることはまだまだあります。続けましょう…
(2013年3月11日の鎌仲監督のツイートより)

鎌仲ひとみ  映像作家

 

早稲田大学卒業後、現場でドキュメンタリー制作を学ぶ。カナダ・NYを経て95年帰国後テレビ番組、映画を多数監督。イラク取材をきっかけに、核を巡る三部作『ヒバクシャ―世界の終わりに』( 03年)『六ヶ所村ラプソディー』(06年)『ミツバチの羽音と地球の回転』(10年)を発表。最新作は『内部被ばくを生き抜く』( 12年)。制作スタイルは完全な自主制作であり、その配給も劇場に加え、市民による自主上映を展開し、その回数は国内外で合わせて3000回を超える。目下、新作『小さき声のカノン -選択する人々-(仮題)』を準備中。
鎌仲ひとみ公式サイト http://kamanaka.com/

イベント詳細

主催: エネルギーと環境の未来を考える市民円卓会議・逗子葉山
日時: 2013年8月25日(日)
 
映画上映:『内部被ばくを生き抜く』 午後4:45 開場 午後5:00 上映開始
トークイベント:鎌仲ひとみ監督と話そう 午後6:30 ~ 8:00
司会・進行:島村輝
(フェリス女学院大学教授逗子・葉山九条の会事務局長)
会場: 逗子文化プラザ さざなみホール 逗子市逗子4-2-10 JR逗子駅より徒歩5分、京浜急行新逗子駅より徒歩2分
   
前売り: 1,200 円(当日 1,300 円)
ペアチケット: 2,200 円(当日ペア 2,400 円)
トークイベントのみの参加: 800 円/1名
  ※18 歳以下無料 託児あり。 スタッフの手配上、託児希望の方は8月13日までにお申し込みください。
チケット・託児予約・お問い合わせ: 090-3617-2852 新(あたらし)
メール: entaku_cinema@yahoo.co.jp
チケット取り扱い: 逗子文化プラザ
 

イベントフライヤーはこちらからダウンロードできます。
フライヤー表面 フライヤー裏面

 

アフターイベント開催決定

まあるい会議
 

本日の映画&トークのシェア会を、設けます。
初めて知ったこと
忘れていたこと
言えずに困っていたこと
新たにわいた疑問
めざす方向…
今日の、さまざまな思いや気づきを持ち寄って、
輪になって話してみませんか。
となりの人の顔を知り、みんなで集まれば、
新しいアイデアと勇気と動きが、必ず生まれます。
ひとつずつ、よりよく、足元から……
「この先へ」生きる、わたしたちと地球の為に。
日時 9月6日(金)10:00~12:00
会場 逗子文化プラザ市民交流センター1F第一会議室(会場TEL:046-872-3001)
参加費 無料
  ※同日、夜7:00~9:00は、同じく市民活動スペース(1F)で、円卓会議の定例会もあります。
どなたでもお気軽に、ご参加ください。

 

ピースカフェ

歩くことが 祈りへ

祈りは 大地を伝い

天にのぼる

日時:8月26日(月)

場所:逗子文化プラザ さざなみホール
時間:10:00〜17:00(出入り自由)
料金:無料
主催:ずし平和デー・ピースカフェ実行委員会
連絡:090-2189-7719(中山)

オープンカフェ
写真展「祈りの道」+映画上映『ジャルカ』『ホピの予言』

日本と先住民族とをつなぐ海を越えたピースウォーク。
「私たちの大地で生んだウランが福島の人たちを苦しめている。本当に悲しい」
オーストラリア先住民族アボリジニの女性長老は、福島原発の事故後、こう語ったそうです。
「平和に満ちた人々」を意味するアメリカ先住民「ホピ族」もまた、
「母なる大地に眠るウランは決して掘り起こしてはならない。掘り起こせば、地球のバランスが崩れる」
と警告しつづけてきました。そして、アメリカインディアンの聖地で掘り起こされたウランは、
1945年、死の灰となって広島・長崎にきました。
いまも、福岡県星野村で灯されつづけている広島・原爆の残り火は、あらゆるところに分灯され、
祈りの火として歩きつづけています。世代をこえた平和を希求する動きは、祈りの中に脈々と受け継がれ、
戦争と平和を見つめる我々のこゝろに、忘れてはいけない大切な何かを示してくれています。
ピースカフェでは、それら平和運動の写真の展示、先住民をテーマにしたドキュメンタリー映画の上映をします。
関連物販ブースもございます。入場無料のオープンカフェですので、お気軽に休憩所として、ご利用ください。
お茶でもしながら、平和について語らえる場になれば、幸いです。

 

平和こそが偉大なる聖霊の意志である
「ホピ平和宣言」より

エネルギーと環境の未来を考える市民円卓会議・逗子葉山